質問
プロパンガス供給会社の変更についてお聞きしたいことがあります。11年前に建売で購入した一戸建てに住んでいます。
これまでは建売購入時に設置してあったボンベのガス会社と契約していましたが、今回知人の付き合いで新しいガス屋さんに切替えることになりました。
委任状にサインをし、あとの対応は新しいプロパンガス供給会社まかせです。
業界のルールということで10日後に工事をすることになりました。
その間に一度、前供給会社の方が来て、会社の変更を考え直してほしいといわれましたが、丁寧にお断りしました。
10日後無事にプロパンガスの切替え工事が行われ、
ガスメーターからボンベまで新業者に返却して頂きました。
ここまでは良かったのですが先日のことです。
前供給会社から一方的に設備貸与残金として、約6万円の請求書が届きました。
いろいろ調べましたが、どうしても納得出来ません。
振り込め詐欺と同じ手口では? とまで考えたりもしましたが、
これって警察に訴えて事件になるのでしょうか。
ちなみに入居時の契約書などはありませんでした。
悔しくて腹の虫がおさまらず、なかなか寝付けない日々が続いております。
アドバイスをお願いいたします。
回答
プロパンガス消費設備貸与契約の問題ですね。建売住宅を購入した場合に揉めるケースが多いです。
(関連:ガス設備の無償貸与契約について)
ここでポイントになるのは、前供給会社とどのような契約を結んでいたか?
という点です。つまり、
ガス配管や給湯器などのLPガス消費設備をガス屋さんからお借りします。
もし期間内に契約を解除する場合は、違約金を支払います。
というような約束をし、契約書にサインしているかどうか?
ここが焦点になります。
質問者さんのケースですと、「 契約書などはありませんでした 」
ということですので、設備貸与残金の支払い義務はないと思われます。
また仮に前ガス業者と契約を結んでいたとしても、
今回の場合は新しいガス供給会社 ( 知人の付き合いで切替えた業者 ) が残存分を引き継ぐのが通例です。11年も利用して残存金額も少なくなっていますしね。
( 関連 : プロパンガスの無償配管と新ガス会社の残存引き継ぎ )
LPガス設備貸与問題の元凶は、住宅の売り手である建売業者やハウスメーカーにあります。ガス会社にタダで配管工事をさせ、タダでガス器具をつけさせ、その分の費用は丸儲けになっているわけですから。
住宅の販売者は建売業者なのですから、
配管等含めたガス関連の工事費用は一旦すべて建売業者が負担し、
その費用を上乗せした形で購入希望者に販売すればよい話です。
そのほうがスッキリしますし、購入者も自由競争のプロパンガス会社を自由に選べます。
今回のようなケースは新築の建売だけでなく、
リフォーム業者が絡んだ中古住宅の場合でもよくみられるので、
新築・中古問わず、これから家を購入される方は注意してくださいね。
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